私たちはご飯を食べて栄養を手にしているけど、植物はどうだろう。
動物とは、全然違う方法で栄養をゲットしているよね。
太陽の光で「光合成」して、栄養を体の中で作り出している。
植物は動きまわれないので、周りの環境に合わせてうまく生きている。
光が多く射す方を見つけたら、そちらにグイグイと茎を伸ばしていく。
実は、植物に”目”はないけど、光の向きは分かるんだ。
でも、どうやって光の方に伸びるんだろう?
植物は、どうやって
太陽に向かって伸びる?
光のエネルギーを、
効率的に獲得せよ!
基幹工学部 環境生命化学科
植物生産工学研究室
芳賀健 教授
植物が生きる上では、いろいろな"ホルモン"が大事な役割を果たす。
体内のホルモンの量を調節することで、周りの環境に敏感に反応しているんだ。
もちろん、光に向かって伸びる性質に関わるホルモンもあるよ。
でも、光に向かうメカニズムには、まだわからない点がたくさん残されたままだ。
私は、通常の株と突然変異で光に反応しない株を用意して、遺伝子の働きを比べている。
よく観察することで、今まで分からなかったことが見えたりするんだ。
それが、未知の仕組みにたどり着くきっかけになったりする。
植物は光がないと生きていけない。
だからこそ備えている、「効率的に光を使いこなす」方法を解明したいんだ。
解明できれば、人間も光のエネルギーをもっと有効に使えるようになるかもしれないね。
植物生産工学研究室の研究概要
植物の茎は、光に向かって伸びる性質があります(【写真】参照)。光合成に必要な太陽の光エネルギーを効率的に獲得するために、このような反応(光屈性と呼びます)を植物は利用しています。光屈性については古くから研究され、青い光によって誘導されること【動画1】、植物ホルモンの1つであるオーキシンが重要な働きをしていることなどが明らかにされています。
現在、どの遺伝子がどのように働いているかを、シロイヌナズナなどのモデル植物を用いて調べられていますが、まだまだ分からないことがたくさんあります。遺伝子の働きを調べる上で有効なのが、突然変異体の利用になります。突然変異体とは、遺伝子に異常を示す個体です。例えば、ある光屈性の突然変異体では、全く光に反応しません【動画2】。私の研究室では、このような突然変異体の性質を詳しく調べることで、光屈性に関係する遺伝子の働きを明らかにしようとしています。