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電子情報メディア工学専攻・電気電子通信工学科の学生が革新的無線通信技術に関する横断型研究会MIKA2021において「MIKA2021ポスター賞若手部門」を受賞

活躍する学生たち 2021.12.03

10月29日に革新的無線通信技術に関する横断型研究会MIKA2021において、電子情報メディア工学専攻・電気電子通信工学科の学生が「MIKA2021ポスター賞若手部門」を受賞しました。MIKAは無線分野を取り巻く様々な分野における研究を横断的に議論する場として2018年、2019年と開催されており、今年度は、新型コロナウイルス感染症感染拡大防止の観点からオンラインによる開催となりました。受賞者および受賞研究名は以下の通りです。


【受賞者名】電子情報メディア工学専攻博士前期課程2年 茂木雄斗さん(吉野研究室)

【受賞研究名】IoT向け無線通信ネットワークの輻輳制御方式に関する一検討

【研究内容】今後のIoTシステムの普及・進展に伴い、センサデータの時空間的集中によるIoTシステムの過負荷(輻輳)が重要な課題になると考えられます。本研究では、IoT向けの低消費電力広域無線技術LPWAネットワークの代表的な通信規格であるLoRaWANへの適用を想定し、過負荷状況に応じて適応的に発信規制を行う適応的発信規制制御方式を提案しました。過負荷時でも最適なスループット特性が得られることを理論解析で確認すると共に、急激な負荷が加わった場合の過渡特性をシミュレーション評価し、その有効性を検証しました。


【受賞者名】電子情報メディア工学専攻博士前期課程1年 田島裕也さん(平栗研究室)

【受賞研究名】風力によるドローン間通信への影響

【研究内容】ドローンが無線中継局となり、大規模な通信ネットワークを構築する研究プロジェクトが平栗研究室を中心に複数の大学と連携して行われています。このドローン間通信の課題の一つに、風の発生によるドローンの揺れと、それに伴う通信速度の低下がありますが、本研究では、実際の風を与えた際の通信速度の実験的解析とドローンの揺れ方を流体力学的な観点から理論解析により検証を行いました。


【受賞者名】電気電子通信工学科4年 平田翔さん(平栗研究室)

【受賞研究名】ローカル5G通信品質評価と解析

【研究内容】WiFiのように個人で利用が可能となる5G通信、すなわちローカル5Gの実証実験を行い、その性能評価を行いました。また、Wifi6と呼ばれる無線LANの最新規格との比較を行うことで、ローカル5GとWiFiの適用領域を調査しました。その研究成果が置局設計などの判断の一助となり得るとして評価に繋がりました。


【受賞者名】電気電子通信工学科4年 山田直生さん(平栗研究室)

【受賞研究名】エピデミック通信を実装した無線デバイスの開発

【研究内容】エピデミック通信(ウィルス感染を模擬した通信手法)は、密集で動作する環境のロボットなどに搭載することに適しており、本研究では、実際に小型の無線デバイスに実装開発してその動作を評価しました。将来には、昆虫の群れのように飛行する小型ドローンに搭載することで、受粉蜂のように農業へ役立つことを期待しています。 受賞に際し4名は、指導教員や携わった方々への感謝の言葉を述べるとともに、「今後も精進して参ります」と意気込みを語っています。


【参考】

◆MIKA2021 概要

https://mika-wc.org/2021/about/

◆MIKA2021 各賞

https://mika-wc.org/2021/awards/

◆研究室紹介(通信トラヒック工学研究室・吉野秀明教授)

https://www.nit.ac.jp/department/science/lab/lab3/communication-traffic

◆研究室紹介(無線伝送メディア研究室・平栗健史教授)

https://www.nit.ac.jp/department/electronic/lab/lab2/transmission_media

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