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電子情報メディア工学専攻の学生が革新的無線通信技術に関する横断型研究会MIKA2024において「最優秀ポスター賞」を受賞

活躍する学生たち 2024.11.14

電子情報メディア工学専攻博士後期課程1年(平栗研究室)遠藤啓太さんが10月30日、電子情報通信学会   革新的無線通信技術に関する横断型研究会MIKA2024において「最優秀ポスター賞(若手部門)」を受賞しました。受賞研究名は「ナシ開花モデルと気温予測アルゴリズムを用いたナシ花粉採取時期推定手法の検討」です。

日本梨は、4月上旬の開花時に花粉を吹き付けて受粉作業を行います。しかし、現在、国内での花粉量が十分供給できず、また海外からの輸入は病害などの懸念が大きいため、花粉の収穫を増やすことが大きな課題となっています。
そこで本研究は、花粉量が最大で収穫できる日を推定することを目的とします。花粉は枝ごとに収穫されますが、つぼみの状態の花が最も花粉が採取できるといわれています。しかし、開花状態の分布が枝ごとに異なるため、最も多くつぼみの状態がある枝を選択しなければなりません。これまでは、人の目で見て判断してきた枝の選択を、本研究ではAI画像解析で行うことにより、より精度を高め、さらにつぼみの形成からデータを蓄積することで数日前には最大の収穫日を推定することが可能となります。
今回受賞した研究成果は、AI画像解析と連携し、栽培場所の気温を予測するアルゴリズムを用いて、未来の花粉量を推定することで、1週間前からピーク日を予測する手法を考案しました。本受賞では、これらの工学的な技術と農学的な技術を融合している点が独創的であると評価されました。
本研究は、当該研究室で取り組む国プロの生研支援センター(農林水産省)「戦略的スマート農業技術等の開発・改良事業(JPJ011397)」における研究成果の一部として発表しました。

将来的には、今回の研究成果により、ナシの花粉採取時期を推定することで、最適なタイミングで機械を動かし、全自動で花粉採取を行うことができるため、少労力化や花粉採取量の増加が期待でき、輸入に依存している授粉用花粉の国内需給体制の強化に繋がります。

受賞に際し遠藤さんは「本賞は、昨年度開催の学会でも受賞しており、新たに発展した成果の内容で今年度も受賞(2年連続)することができたことを大変嬉しく思います。指導してくださった平栗教授、学内外の先生方、研究機関の方、企業の方に大変感謝しています。この受賞を糧に一層研究に励み、価値のある博士論文としてきたいと考えています。」と語っています。

【参考】
電子情報通信学会   革新的無線通信技術に関する横断型研究会MIKA2024
電気電子通信工学科 イノベーティブAgriComm研究室(平栗 健史 教授)

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