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NO.30 どんな場面でも、 最適な環境で作業ができる? スマートデバイスを活用して 未来の学習環境を創る

NITトレインラボ 2021.11.01

先進工学部 情報メディア工学科 ネットワーク情報システム研究室 勝間田 仁 教授

■研究概要

スマートフォンやタブレットの普及に伴い、オンライン学習の機会が日常的に得られるようになってきました。オンライン学習の際、スマートフォンやタブレットは学習端末として使用していますが、スマートウォッチやメガネ型デバイスを活用することで学習者のおかれている学習環境を把握できることが期待できます。本研究では、スマートフォンやタブレットに加え、スマートウォッチやメガネ型デバイスなどウェアラブルなデバイスをスマートデバイスとし、複数のスマートデバイスを組合わせて個人の学習状況を把握し、個人に適した学習教材や学習支援を提供する近未来型の学習環境を実現することを目指しています。

■実現課題

日常的に利用可能なスマートデバイスに組込まれているセンサでの学習者の行動情報(参考動画)の計測では、専門的な計測機器と比較して計測データの精度が低くかったり、学習者の学習姿勢も自由なため計測データからの行動認識が正確にできないなどの問題があります。そこで、複数のスマートデバイスを組合せて、学習者の学習状況を把握するための技術を確立するため、次の研究課題に取組んでいます。

① 学習者の学習状況の取得と分析
オンライン学習を行っている学習者の学習状況を把握するため、学習中に使用している複数のスマートデバイス(タブレット、スマートウオッチ、メガネ型デバイス)に搭載されているセンサから計測されるデータと学習教材へのアクセス履歴データの分析を行っています。また、学習時の実験の様子をビデオで撮影し、センサデータや学習教材へのアクセス履歴データから得られる学習者の行動分析の検証も行っています。

② 学習教材の開発
学習教材へのアクセス履歴データやメガネ型デバイスに搭載されているセンサによる計測データから、学習教材のページの構成が学習へ与える影響を分析しています。さらに、分析結果を用いて、より最適なデジタル教材の構成法や新しい学習教材メディアの構築法についても検討を進めています。

③ システムの検証
オンライン学習を行っている学習者の学習状況を判断する仕組みとその状況に応じた学習支援サービスを提供する学習環境を試作し、ユーザの利用の仕方や学習の効果について検証を進めています。

システムの実現にはチャレンジすべき課題が多いのですが、新しい仕組みを作る楽しみでもあります。
▶ 情報メディア工学科の紹介 ▶ 勝間田仁教授の紹介

TRAIN LABO NO.30 PDF
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