建築デザイン学専攻の有田剛士さんが第92回日本建築学会関東支部研究発表会において「若手優秀研究報告賞」を受賞
建築デザイン学専攻博士前期課程1年(田中研究室)の有田剛士さんが3月17日、第92回日本建築学会関東支部研究発表会において「若手優秀研究報告賞」を受賞しました。受賞研究名は「乾式工法を用いたコンクリートの含水率測定方法に及ぼす測定深さの影響」です。
鉄筋コンクリート構造物の含水率を測定するため、構造物にドリルで穴をあけ、生じた削孔粉を用いて含水率を計測する方法について検討を行った。検討において、粉体中に含まれる骨材量の影響や採取者・ドリル径によった影響の解明をしたことにより、建築物への損傷が小さくなり、構造耐力面でも負担が軽減される方法として期待できるとされ高く評価されました。
今後はこのような方法を用いることによって、建築物の損傷が小さくなり、簡易的に測定が可能となることから、建築物全体の含水率を把握することが可能となり、建築物全体の健全性を含水率視点で評価することに使用できると期待されます。
受賞に際し有田さんは、「担当教員である田中先生から技術・技能、知識等様々な面で的確な助言と手厚いご指導を頂いたこと、また、一年間ともに研究してきた田中研究室の仲間の手伝いや刺激があったことでこのような賞を受賞することができました。一年間の努力が報われたことはとても嬉しく思います。しかし、大学院に進学するので現状に満足せず、今後も努力を怠らず可能な限り突き詰めていきたいと考えています。」と述べています。
有田さんの今後の活躍を期待しています。
【参考】
◆一般社団法人 日本建築学会関東支部
http://kanto.aij.or.jp/
◆研究室紹介(建築材料研究室・田中章夫助教)
https://www.nit.ac.jp/department/architecture/lab/lab2/materials