機械システム工学専攻博士後期課程修了生のPeerapong Kasuriya(ピラポン カスリヤ)さんが第32回型技術協会賞授賞式において「奨励賞」を受賞
機械システム工学専攻博士後期課程修了生(神研究室)のPeerapong Kasuriya(ピラポン カスリヤ)さんが6月23日、第32回型技術協会賞授賞式において「奨励賞」を受賞しました。同賞は、型技術者会議および型技術ワークショップにおける総合的な優秀講演者、連名者に対して贈られるものです。
受賞研究名 「金型仕上げ加工用球形状PCD工具の加工メカニズムの考察」
平野 直人(日進工具(株))
カスリヤ ピラポン(キングモンクット工科大学トンブリ校)
神 雅彦(日本工業大学)
自動車のライトなどの精密プラスチック製品をつくる金型は、従来、CNC工作機械により自動で切削加工されますが、最後の鏡面仕上工程は職人による手磨き加工によるものです。この研究は、その手磨きを自動化するための工具の開発に関するもので、小径のボール形状の焼結ダイヤモンド工具です。
これまでの手磨き工程が無くなり、切削加工と直結して自動での鏡面加工が実現する画期的な研究であり、今後の実用化が期待されます。
日進工具(株)は、神研究室と長らく共同研究をしており、これまで数々の切削工具を共同開発してきました。卒業生も多く就職しており、さらに、同社の3名は同研究室において博士号を取得しています。
ピラポンさんは、この一連の研究を博士論文にまとめ、博士号を取得し、現在は、母校のキングモンクット工科大学で教鞭をとっています。
ピラポンさんの今後の活躍を期待しています。
【参考】
◆一般社団法人 型技術協会
https://www.jsdmt.jp/
◆日進工具(株)
https://www.ns-tool.com/ja/
◆研究室紹介(精密加工研究室 神 雅彦 教授)
https://www.nit.ac.jp/department/machine/lab/lab3/precision