建築学部建築学科建築コースの中山涼雅さんが、JIA全国学生卒業設計コンクールで「審査委員長賞」を受賞
建築学部建築学科建築コース(吉村研究室卒)の中山涼雅さんが、6月18日に開催しました公益社団法人日本建築協会(JIA)全国学生卒業設計コンクール公開審査会において「妹島審査委員長賞」を受賞しました。
作品名は「ケモゴヤとサシカケ~燻製乾燥文化が繋ぐマチとムラの暮らし~」で、同じ地域に住みながら接することの少ない新旧の住民を、燻煙乾燥という食の調理(加工)を体験する集う場をつくり、生産者(旧住民)と消費者(新住民)の交流のきっかけにしようという提案です。地域で使われなくなっていたタバコの葉の乾燥小屋に、燻製保存調理という新たな役割を見出すことで、地域ならでは風景の再生を図るとともに、内外の曖昧な懐かしく新しい空間の魅力を提示したことが高く評価されました。
見過ごされてしまいそうな小さな産業遺産に目をつけ、現代の暮らしのなかに役割を見出して再生し、それらが地域の風景をつくっていくという時間や分野を横断し、架橋する生態学的な建築観の広まりが期待されます。
【参考】
◆公益社団法人日本建築協会(JIA) http://www.jia.or.jp/
◆JIA全国学生卒業設計コンクール2022結果 http://www.jia.or.jp/news/detail.html?id=1419
◆研究室紹介(建築設計・都市デザイン研究室 吉村 英孝 准教授)
https://www.nit.ac.jp/department/architecture/lab/lab1/urban