12月14日、建築学科建築コース4年（伊藤研究室）の田中大貴さんが、一般社団法人照明学会 第44回東京支部大会において「最優秀研究発表者賞」を受賞しました。受賞研究名は「内装反射率と窓面立体角による対比-総量グレア簡易判断指標の提案」です。

省エネや省CO2を目的に、建築分野では昼光利用による照明エネルギーの削減が行われていますが、昼光利用時にはグレア（まぶしさ）が生じない様に配慮する必要があります。窓面からのグレアには対比グレアと総量グレアがありますが、対比グレアは輝度を用いた評価であり、実務者には簡単に評価することが出来ません。そこで本研究では、首都圏のオフィスビルを対象に測定等を行い、対比グレアと総量グレアの判断指標を提案しました。その判断指標を用いる事によって幅広い実務者が昼光利用計画にグレアを考慮できるようになります。発表では内容だけでなく分かりやすいプレゼンや自分の言葉で説明している姿勢が高く評価されました。

この判断指標を用いて窓面のグレアを簡易的に評価することにより、省エネかつグレアがない快適な昼光利用計画が出来るようになると期待されます。

田中さんは今回の受賞に際し、「オフィスを測定する際に企業の方とのやりとりも必要だったため、責任感がないとできないと感じました。そのため、研究を通して責任感を身につけることができました。また、伊藤先生にご指導いただき、研究を深めつつ、いかにその内容を発表により分かりやすく伝えるかを考えることで、成長につながりました。」とコメントしています。

【参考】
 ◆一般社団法人照明学会　第44回照明学会東京支部大会開催報告
https://www.ieij.or.jp/shibu/tokyo/info2022/221214shibutaikai-result.html
◆研究室紹介（建築光環境研究室・伊藤大輔准教授）
https://www.nit.ac.jp/department/living/lab/environmental