建築デザイン学専攻の大野みどりさんの研究報告が第93回 日本建築学会関東支部研究発表会「優秀研究報告集」に選定
建築デザイン学専攻2年(木下研究室、2023年2月当時)の大野みどりさんの研究報告が、2月27、28日に開催された第93回 日本建築学会関東支部研究発表会において、優秀研究報告集への掲載研究として選定されました。タイトルは「駅前広場におけるベンチの利用調査に基づく休憩場所の規模算定」です。
本研究は、大野さんが学部の卒業設計で鉄道駅周辺の計画を行った際(当時小川研究室)の疑問をきっかけにスタートしました。中心市街地の重要な空間となりつつある駅前空間について、一時的なイベント的利用の事例が多く紹介される一方、日常的な休憩場所がどの程度必要かという基礎的な問題に答える知見がないことに疑問を感じ、その指標を自ら作成することを目的に研究に取り組みました。駅前広場のベンチの利用実態調査から利用形態に3つの類型を見出し、各利用形態と駅前の空間を対応付け、休憩場所の規模算定方法を整備したことが本研究の主な成果です。さらに、研究成果を様々な駅で活用できるようリーフレットにまとめ、実務者へ研究成果の有用性についてヒアリングを行い、本学が目指す「実工学教育」を実践しました。研究は独創性、萌芽性、発展性、有用性の観点から審査され、研究報告数の20%以内の優れた研究として選定されました。
今回の優秀研究報告集に選定されたことに対し、大野さんは「2年間取り組んできた研究が優秀研究報告集に選定されて、とても嬉しいです。発表では駅前広場内の利用の特徴や規模算定作成方法についての質問があり、自分の研究に関心を持ってもらえて良かったです。今回の選定結果は、木下先生をはじめとする多くの方々の支えのおかげです。今後は、学生生活で経験してきたことを忘れずに、精進していきたいです。」とコメントしています。
◆2022年度(第93回)日本建築学会関東支部研究発表会
http://kanto.aij.or.jp/research.html
◆研究室紹介 (建築計画/施設デザイン研究室・木下芳郎教授
https://www.nit.ac.jp/department/architecture/lab/lab1/facility