電子情報メディア工学専攻の山田直生さんがコミュニケーションクオリティ研究会「学生優秀発表賞」を受賞
3月16日、電子情報メディア工学専攻博士前期課程1年(平栗研究室)の山田直生さんが、コミュニケーションクオリティ研究会において「学生優秀発表賞」を受賞しました。 受賞した研究テーマは「RTK位置測位によるドローンの飛行実験」です。
現在、ナシの圃場でドローンによる受粉作業を行う研究プロジェクト(農林水産省・農研機構)が進められています。このプロジェクトでは、いくつかの研究課題があり、その課題の一つにドローンによって飛行中にナシの花の受粉を行う技術があります。この技術のポイントは果樹の間の狭いエリアを正確(数センチレベルの誤差)で飛行をさせる必要がある点です。本研究は、衛星と地上の基準局を連動したRTK-GNSS技術を用いることにより正確な飛行測位を実現しました。
ナシの花の受粉は、人の手による受粉が一般的であり、作業時間や労力を費やすことが大きな課題となっています。操縦者のいない自律飛行するドローンが、人の代わりに自動で受粉できれば今後の農作業が大幅に改善されます。このような背景でドローンの数センチ単位での飛行制御は大変重要な技術であり、研究成果として評価されました。
受賞に際し山田さんは、「学生優秀発表賞という名誉ある賞を頂き大変うれしく存じます。また一方で、このような賞を私が受賞できたことに大変驚いております。この度の受賞は、指導してくださる平栗教授や学内外の先生方のお陰です。今後も今回の受賞を励みとし、今後も研究に邁進していきます。」とコメントしています。
山田さんの今後の活躍を期待しています。
【参考】
◆コミュニケーションクオリティ研究会
https://www.ieice.org/cs/cq/jpn/
◆CQ研究会 学生優秀発表賞 受賞者一覧
https://www.ieice.org/cs/cq/jpn/award/student.html
◆研究室紹介(無線伝送メディア研究室・平栗健史教授)
https://www.nit.ac.jp/department/electronic/lab/lab2/transmission_media