工学と農業の融合~雷音によるシイタケ発生促進の研究で日本きのこ学会から表彰
電子情報メディア工学専攻博士前期課程2年(平栗研究室)の尾釜遼さんが8月8日、日本きのこ学会の学生優秀発表賞を受賞しました。 受賞論文名は「雷撃の音圧と周波数成分によるシイタケ子実体の発生促進効果」。
尾釜さんはこの研究によって、雷音に含まれる特定の周波数がシイタケの発生促進に効果があることを解明し、古い伝承「雷によるシイタケの豊作」の原因が雷の「音」であることを実証しました。
シイタケの原木栽培は農家にとって非常に重労働ですが、特定周波数の音をスピーカーから発するという簡易な方法によってシイタケの発生促進が実現できれば農業支援に繋がると期待され、高く評価されました。
日本きのこ学会は世界で唯一のキノコ関連専門の学会として知られ、国内研究者がキノコ関連の研究成果を発表する学術団体です。
平栗研究室は電気通信系学会で多くの受賞実績がありますが、農林学関連学会からの受賞は今回が初めてです。工学系の教育機関として唯一参加した本学が同学会から表彰されたことは、大変意義があります。
受賞に際し尾釜さんは「今回の受賞を大変嬉しく思います。指導いただいた平栗教授、 清水准教授、学外の先生方に感謝しています。この受賞を糧に一層研究に励み、多くの研究成果を出し、発表できるよう精進していきます」と抱負を述べています。
【参考】
日本きのこ学会
https://www.jsmsb.jp/
電気電子通信工学科 無線伝送メディア研究室(平栗研究室)
https://www.nit.ac.jp/department/electronic/lab/lab2/transmission_media