電子情報メディア工学専攻の学生が電子情報通信学会の各賞を受賞
電子情報メディア工学専攻の学生が9月1日、電子情報通信学会 第4回コミュニケーションクオリティ学生ワークショップにおいて「最優秀ポスター賞」「優秀ポスター賞」を受賞しました。受賞者は以下の通りです。
最優秀ポスター賞
【受賞者名】電子情報メディア工学専攻博士前期課程2年 平田 翔さん(平栗研究室)
【受賞研究名】三次元環境におけるマルチパス干渉に適したドローン・ハンドオーバー手法の検討
【研究内容】次世代移動通信システムの到来に向け、非地上系ネットワークと呼ばれる空と地上通信システムを連携させた研究であり、空中で飛行するドローンが異常局の接続先をシームレスに切り替える手法を提案し、その性能評価を行いました。リアルな条件を模擬した3次元仮想空間で解析したことにより、限りなく実装を実現できる可能性が高いことが評価されました。地上の移動体に限定せず、すべての移動体を多層的につなげるシステムが実現できれば、新しい活用事例となることが期待できます。 本研究は、当該研究室で取り組む国プロの総務省SCOPE(JP215004001)における研究成果の一部として発表されました。
【受賞者のコメント】 最優秀ポスター賞という名誉ある賞を頂き大変うれしく存じます。また、一方で、このような賞を私が受賞できたことに大変驚いております。この度の受賞は、指導してくださる平栗教授や、研究室員の支援のお陰です。今後もこの賞に恥じぬよう、より一層研究に励み多くの研究成果を発表できるように精進して参ります。
優秀ポスター賞
【受賞者名】電子情報メディア工学専攻博士前期課程2年 遠藤 啓太さん(平栗研究室)
【受賞研究名】機械学習を用いた最適なナシ花粉採取時期の推定
【研究内容】ナシは人工授粉が一般的であり、多くの花粉を輸入に頼っているため、輸入停止した場合の結実量の不足という課題があります。本研究では、この課題解決に向け、花粉採取作業を自動化するためのナシの花粉採取の適期をAIにより推定する手法を検討しています。AI による優れた精度の花粉採取量推定技術を開発したことで、花粉採取の適期を推定できるという実現性が評価されました。将来的には、最適なタイミングでの全自動花粉採取によるナシの花粉の国内需給体制強化や、ドローンでの受粉作業による省労力化が期待できます。
【受賞者のコメント】 今回の受賞を大変嬉しく思います。指導してくださった平栗教授、学内外の先生方、研究機関の方、企業の方に大変感謝しています。この受賞を糧に一層研究に励み、多くの研究成果を発表できるように精進して参ります。
【参考】
◆コミュニケーションクオリティ研究会 第4回コミュニケーションクオリティ学生ワークショップ受賞者一覧 https://www.ieice.org/cs/cq/jpn/award/qosws-poster.html
◆電気電子通信工学科 無線伝送メディア研究室(平栗研究室)
https://www.nit.ac.jp/department/electronic/lab/lab2/transmission_media