国際シンポジウム2023 International Symposium on Nonlinear theory and Its Applicationsで「NOLTA2023 Student Paper Award」を受賞
電子情報メディア工学専攻博士前期課程1年(木村研究室)の稲葉賢駿さん(東京都立本所高等学校出身)が9月29日、イタリアで開催された国際シンポジウムNOLTA (2023 International Symposium on Nonlinear theory and Its Applications)で「NOLTA2023 Student Paper Award」を受賞しました。受賞研究名は「An Effective Routing Method Using Chaotic Neurodynamics for Transportation Networks(道路網に対するカオスニューロダイナミクスを用いた経路制御手法)」です。
本研究では、道路網に対して交通渋滞の緩和を目的としたカオスニューロダイナミクスを用いた経路制御手法を提案。現実的な道路網を作成できる交通シミュレータを用いてその性能を評価し、提案手法が従来の経路制御手法に比べて混雑の緩和に有効な手法であることを確認しました。
本システムを実際に使用することができれば、世界的な社会問題の一つである交通渋滞の緩和や解消に繋がります。また、交通渋滞が緩和されることで自動車の移動時間の短縮や排気ガス量が減少し、地球温暖化の解決に繋がることが期待できます。
受賞に際し稲葉さんは「NOLTA2023 Student Paper Awardという名誉ある賞を受賞することができ、大変嬉しく思っております。この賞の受賞は木村先生と松浦先生、研究室の先輩方のご指導があったからこそ受賞できたものだと思っております。
今回の受賞を励みとし、今後も研究に邁進していきます」とコメントしています。
【参考】
◆NOLTA 2023
https://nolta2023.org/award.html
◆研究室紹介(エネルギーエレクトロニクス研究室・木村 貴幸 准教授)
https://www.nit.ac.jp/department/electronic/lab/lab1/energy