電子情報メディア工学専攻の学生が電気学会電子・情報・システム部門大会において「奨励賞」を受賞
電子情報メディア工学専攻 博士後期課程1年(荒川研究室)井出達樹さん(静岡県工業技術研究所富士工業技術支援センター所属)が9月5日、電気学会 2023年電気学会電子・情報・システム部門大会において「奨励賞」を受賞しました。受賞研究名は「深層学習を用いた牛の分娩検知技術の開発」です。
乳牛の足元に設置したセンサシートから動作に関する波形データを収集・解析し、非拘束状態で分娩時の特徴的な動作である「いきみ」を自動検出する技術を開発しました。波形解析には深層学習を活用し、高精度で牛の分娩を検知することに成功しました。
本研究の成果により、分娩管理の自動化が可能となり、乳牛の監視時間短縮による作業者の負担軽減が期待されます。また、高精度な分娩検知によって分娩事故の防止や牛の健康と生産性の向上も見込まれます。
受賞に際し井出さんは「畜産業界では労働力の減少が課題となっており、ICTを活用した家畜の個体管理技術の必要性が高まっています。酪農現場で生産性向上に貢献できるよう、幅広い技術開発に取り組んでいきたいです。」と意欲的に語っています。
【参考】
◆(一般社団法人)電気学会 電子・情報・システム
https://www.iee.jp/eiss/
◆データサイエンス学科 人間-機械協調系研究室(荒川俊也 教授)
https://www.nit.ac.jp/department/science/lab/lab2/human