電子情報メディア工学専攻の青山さんがコミュニケーションクオリティ研究会において「学生優秀発表賞」を受賞
電子情報メディア工学専攻博士前期課程1年(平栗研究室)青山幸瑶さんが9月25日、電子情報通信学会 コミュニケーションクオリティ研究会において「学生優秀発表賞」を受賞しました。受賞論文名は「ドローン通信におけるマルチパスを考慮した指向性制御方法の検討」です。
次世代の通信方式であるBeyond 5G/6G時代においては、ドローンを活用した新しいサービスの普及が期待されています。これまでは、携帯電話などを用いた地上平面上での通信技術の開発がされてきましたが、ドローンは飛行による空間的な3次元通信環境となり、空中特有の伝搬特性が生じます。
たとえば、通信する高度が異なることで、建物などで反射する電波(マルチパス)は複雑となり、さらに到来する電波の方向に合わせて送受信方向を制御(指向性制御)する高度な技術が求められます。 私達の研究では、このようなドローンが飛行中に通信するための新しい技術を提案し、その評価結果を示しました。
今後、この研究が進むことで、災害時や山間部など電波が届かずに困っている人に向けて電波環境を提供することができ、技術の発展がさらに期待されます。
受賞に際し青山さんは「学生優秀発表賞という光栄な賞を頂き、大変嬉しく思っております。指導してくさった平栗教授、 学内外の先生方、 企業の方に大変感謝しております。この度の受賞を励みに、今後も精進して参りたいと思います。」と語っています。