電気学会 電子・情報・システム部門大会において「優秀ポスター賞」を受賞
2021年9月15~17日、電子情報メディア工学専攻博士前期課程2年の大高盛司さん(木許研究室所属 写真右)、同1年 の安岡一晟さん(同 写真左)が、富山県立大学で(オンライン)開催された2021年電気学会 電子・情報・システム部門大会で「優秀ポスター賞」を受賞しました。それぞれの受賞テーマは、大高さんが「パラメトリックスピーカを用いたマルチチャネルANCシステム」、安岡さんが「インパルスノイズの混入に対してロバストな適応アルゴリズムに関する研究」です。大高さんの研究では、騒音を同振幅かつ逆位相の疑似騒音により抑制するアクティブノイズコントローラ(ANC)において、指向性の極めて高いパラメトリックスピーカを応用した多チャネルシステムを提案しており、ANCシステム特有の問題である消音制御点以外での騒音増大の抑制を実現しています。また、安岡さんの研究では、エコー・ノイズキャンセラの動作の妨げとなるインパルスノイズの混入に対して、出力誤差の分散値に基づく評価関数を導入した新たな適応アルゴリズムを提案し、収束傾向に応じて分散値を適応的に可変させる仕組みにより収束性能の向上を実現しています。研究成果とともに両名のプレゼンテーションや質疑応答の分かりやすさが高く評価されました。