「2021年品質工学会学生賞」を受賞
2021年3月24日、機械システム工学専攻博士前期課程2年の舟山善貴さん(二ノ宮進一研究室所属)の研究が2021年品質工学会学生賞を受賞し、表彰状と記念品が授与されました。受賞研究名は「MT法(マハラノビス・タグチ法)による音声および打音の判定技術に関する研究」です。音にかかわる良否判定は、生産現場で多用されていますが、正解か否かの妥当性のエビデンスを得ることが難しく、作業者の経験に依存しています。舟山さんは、音声の話者認識と打音検査の2つのテーマについて、MT法とよばれる多変量解析を応用した判定の閾値の明確化に取り組みました。音の解析に一般的に用いられるFFT解析では自動判定することが困難な事象に対して、人間の聴覚心理に基づく音波形振動解析等を活用し正常時波形を振動数帯域毎に分割してパターン化することで、任意の周波数帯域の経時変化に対応できる評価法を提案しました。これまで人間の感覚に依存していた官能的評価を数値化できることを示しています。