NO.24 駐輪場が市民の憩いの場に? 官+民+学チームで 都市のスポンジ化問題に取り組む!
建築学部 建築学科 建築計画/施設デザイン研究室 木下芳郎 准教授
■官+民+学で取り組むまちづくりの起点:匠のフジダナヒロバ
匠のフジダナヒロバでは、匠大塚春日部本店さんの北側駐輪場をお借りして、春日部市の行政の方々と地域の方々、日本工業大学が協力して休憩所に作り変える取り組みを行っています。現在設置されているベンチは大学の演習で使った材木を再利用して学生が作成し、昨年、地域の方々と一緒に色塗りを行いました。2019年10月にはキッチンカーとカフェの屋台を設置し、近所にお住まいのギタリストの方に生演奏をしていただき、憩いの場を地域の方に体験していただきました。
■匠のフジダナヒロバのこれからの展開
現在、休憩所に作り変えた匠のフジダナヒロバ(北側駐輪場)での活動を東西の駐輪場へ展開する活動をしています。地域の方々の憩いの場を充実させるだけでなく、地域で新たにビジネスをしたい方が試しに小さなお店を開き、地域の方と交流しながら地域に適した商品やサービスを見出し、地域の空き店舗や空き家を埋めていく、こういった創業支援のできるまちづくりの起点を作ることで、まちのスポンジ化問題を解決していくことを目指しています。
また、ここでは詳しく紹介しきれませんが、休憩所のデザインや家具のレイアウトと人の行動の関係について調査、分析を行い、研究を活かした大学ならではのかたちでまちづくりに貢献する活動も行っています。